雪虫舞う頃 初めて君に出会ったんだ
テレビ塔の下 ギターケースを抱えた君
手袋もしない小さな手で ホットココアを包んでいた君
何も出来ない僕に 君は「山親爺の歌」を歌ってくれたよね
その歌声は とても優しくて しばれた僕の心の中に
そっとイルミネーションを灯したんだ
降り積もる雪 函館本線に乗って 今日もまた君に逢いに行くよ
どんな冬も暖かくさせる 君のめんこい笑顔を見たいから
ラベンダーの香りの長い髪を 結ぶ時の仕草が見たいから
ホームにいた君は いつもの君とは別の人
祐ちゃんのように ハニかむことなく立っていた
「寒いね」と言ったきりバスの中で
何か言いたそうな君と 何も聞きたくなかった僕
旭山動物園に着いた頃 空には雪が降っていた
君は歩きながら「もう別れよう」って言った
どうしてだろう 僕はペンギンの散歩のように 歩きたいのに
降り積もる雪 君の涙がうだで光って 東京に行く事を決めたと言った
君の言葉に どってんこいた僕 本当は君をぼっかけたかったけれど
ギターケースの中 詰め込んだ君の夢を
僕は北の国から いつまでも見ているから
いつかまた ずっと二人 どさん子二人でいられるように・・・
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